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導入事例 - 秋田県鹿角市役所様

北東北の中心地・秋田県鹿角市。 きりたんぽ発祥の地「かづの」の地域行政を担う鹿角市役所に仮想デスクトップソリューションを導入

これまでの課題

情報漏えいリスクへの対策、運用管理面での効率性

選定理由

  • Wyseシンクライアント:既存PCと変わらないクライアント環境の円滑な維持、Wyse端末の極めて高速な起動スピードや低消費電力
  • Citrix XenApp:運用管理面の容易さや、セキュリティ面での堅牢さ

評価

  • 業務環境の利便性の維持に関しても問題なく移行
  • 端末導入に関しても設定がほとんど必要なく、容易に設置
  • サーバでデータを一括管理する分、サーバの冗長化とストレージの容量が今後の課題

笑顔がつながり活力を生むまち・鹿角

たんぽ小町ちゃん 鹿角市は、北東北3県(秋田、青森、岩手)のほぼ中央、秋田県の北東部の鹿角盆地に位置しています。南北に十和田八幡平国立公園を抱え、雄大な自然環境と豊富な温泉群に恵まれており、その自然の豊かさは「青垣山をめぐらす鹿角」と詠んだ石川啄木の詩に象徴されています。
基幹産業は、稲作及びリンゴ等を中心とする農業と、四季折々の自然や数々の歴史文化を活かした観光です。市の中心に位置する花輪スキー場では、冬季国体等の全国大会が例年開催され、数多くの日本代表選手を輩出するなど、スポーツが盛んな「スキーと駅伝のまち」としても有名です。
市政の運営においては、市民と行政が同じ視点に立ち、地域の多様なつながりを大切にしながら活動を進めていこうとする「共動のまちづくり」を基本理念として掲げ、市の持つ産業力や地域力を最大限に引き出し、未来都市像「笑顔がつながり活力を生むまち・鹿角」の実現に向けた施策を展開し、いつまでも住み続けたくなるようなまちを目指しています。
そんな行政を支えるICTインフラ基盤整備に、先進的かつ多様な効果をもたらす仮想デスクトップソリューションを導入しました。

ICTインフラ整備の大きな課題

鹿角市総務課情報統計班 鹿角市役所は、庁舎内の約20の部署に、270名の職員を有しています。この270名の職員が日々、地域住民の生活を支えています。その行政システムにおいて、円滑な業務運営を日々遂行する上で、ICTインフラの重要性は日々増大してきています。これに対し、利用する側における情報漏えいリスクといったセキュリティ課題や、運用管理面での効率性など、さまざまな課題も抱えるようになってきました。
これについて、鹿角市総務課情報統計班 主幹(兼)班長 関本 和人氏は

「個人情報流出などの報道が後を絶たない中で、より適正な情報管理が求められるようになり、万全のセキュリティ体制を構築しなければならないと感じていました。また、PCが故障した際の対応や人事異動時の個々の設定など、運用管理の負担も大きな課題となっていました。」

そうした中で、一部のPCの更新が計画されたタイミングで、以前から新たなデスクトップの在り方として情報収集を行っていた仮想デスクトップソリューションを比較検討することとなりました。 試験導入において、既存PCやさまざまな仮想デスクトップソリューションとの厳しい比較検討がなされました。そして、運用管理面の容易さや、セキュリティ面での堅牢さといった仮想デスクトップの優位性に加え、既存PCと変わらないクライアント環境の円滑な維持、さらに、Wyse端末の極めて高速な起動スピードや低消費電力が高く評価されました。この結果、約半年間に渡る検証を経て、最終的に、シトリックスによる仮想デスクトップソリューションとWyseシンクライアントの優位性が評価され、導入が決定となりました。
総務課情報統計班 主任 木村 貴宏氏は、

「今回端末を更新するにあたって、端末にデータを置かない仮想デスクトップソリューションの中でシンクライアントに注目し、まずは、個人情報を頻繁に扱う部署から順次導入していく検討を行いました。運用管理についても、ほぼサーバ管理で行えることにより負担の軽減が図られる予定です。」

シンクライアント端末は、“シンクラアイントのグローバルリーダー”Wyse社の『Wyse C10LEシンクライアント』に決定しました。『Wyse C10LEシンクライアント』は平均7W以下の低消費電力に加え、マルチメディアに対応、再生の高速化を実現したハイスペックモデルです。背面設置も可能なコンパクトモデルであり、高いセキュリティ性 を誇る「Wyse ThinOS」により、高速起動や運用管理の容易さも実現します。
Wyse社の「Wyse ThinOS」は、独自開発のシンクライアント専用OSです。他の汎用OSと異なり、ウィルスやマルウェアなどの攻撃を受ける可能性のあるAPIを公開していないため高セキュリティ性を誇ります。また大きな特長である『ゼロコンフィグレーション』により、ローカル設定やカスタマイズが不要であり、ネットワーク環境に接続後即運用が可能です。さらに、画面転送に特化した、非常にコンパクトなOSであるため、起動時間が7秒程度と極めて高速です。これらの機能が導入や管理負担の軽減、業務効率の改善などを実現し、TCO削減が可能となります。

更なる効果を次のステージで実現へ

庁舎内には、行政システム端末が300台稼働しており、今後シンクライント端末への更新を検討するにあたり、総務課情報統計班 主任 畑澤 正樹氏は

「今回導入されたシンクライアント端末は一部であり、今後庁舎内にあるPCを徐々に更新していくこととなります。 不安視されていた業務環境の利便性の維持に関しても問題なく移行されており今後の展開にも支障がないと考えています。まだ導入したばかりですが、運用管理の面で負担が軽減しています。導入に関しても設定がほとんど必要なく、とても容易に設置できました。サーバでデータを一括管理する分、サーバの冗長化とストレージの容量が今後の課題です。」

今回導入の仮想デスクトップソリューションは、構築から導入を岩手県盛岡市にある株式会社シンエイシステムと地元鹿角市にある株式会社村山事務器により提供されました。先進的なソリューションをいちはやく導入し効果を得たことにおいて、東北地方の地域行政システムにイノベーションをもたらしました。

お客様情報

お客様名 秋田県鹿角市
所在地 秋田県鹿角市花輪字荒田4-1
人口 34,513名(2012年7月末現在)
世帯数 13,376世帯(2012年7月末現在)
概要 秋田県最北東部、北東北3県のほぼ中央に位置し、北は青森県、東は岩手県に接しています。北に十和田湖、南に八幡平国立公園があります。市内には鹿角八幡平、十和田の2つのインターチェンジがあり、盛岡市、青森市、八戸市など主要都市と1時間圏内で結ばれています。東西20.1km、南北52.3kmと南北に長く、総面積は707.34km2です。

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