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導入事例 - 太陽生命保険様

太陽生命保険様 導入事例

導入の背景

業務改革プロジェクト「EVOLUTION’15」に伴うワークスタイル変革に向けた取り組みとして、ペーパーレスの推進とスマートワークを実現するための職場環境の整備が必要

選定理由

Dell Wyse ThinOSやDell Wyseハードウェアをこれまで数年に渡って利用し、その安定感への評価は非常に高かかったため

導入製品・サービス

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120年の信頼と、一歩先を行く先進性でお客様の一生を支える太陽生命

ロゴ 太陽生命は、2004年4月1日、大同生命およびT&Dフィナンシャル生命とともに「T&Dホールディングス」を設立し、生命保険を中核事業とする保険持株会社として日本で初めて株式上場を成功させました。同社は、お客様を第一に考え、人による保険の提供を基本的な営業手法とし、きめ細やかなプランニングによりお客様のニーズに応えています。Face to Faceを大事にする姿勢が太陽生命の特徴であり、2016年3月より販売している『ひまわり認知症治療保険』の販売件数は、2017年1月に15万件を超え、特に60歳以上のお客様より、支持を受けています。このようなシニアマーケットでのトップブランド構築に向けた取り組みを戦略方針としています。 「わたしたちは、高品質の商品とサービスを通して、お客様に必要とされ、愛される会社を目指します。」を経営ビジョンに、120年以上の歴史に支えられる信頼感と、一歩先を行く先進性で、お客さまの一生涯を支えています。

いち早く実施したワークスタイル変革への取り組み


太陽生命保険(株)
池田 睦 氏(中央左)
T&D情報システム(株)
谷口 暢哉 氏(中央右)
同 須藤 潤 氏(右)
同 阿久津 昌史氏(左)
太陽生命は2015年12月25日に、業務改革プロジェクト「EVOLUTION’15」の推進を発表しました。日本橋への本社移転とともに実施される、ワークスタイル変革の取り組みであり、従業員のワークライフバランスと業務生産性向上の両立、そして、これらの取り組みを基盤として、お客様サービスの更なる充実に従業員の力を結集することを目指したものです。ペーパーレス化やオフィス環境の整備により、これまで作業に充てていた時間を、より価値のある、生産性ある業務に充てるようにし、お客様へのサービスを向上させていこうという取り組みであり、以下のような施策を実施しました。

1. ペーパーレスに関する取組
今後発生する帳票や、現在保管されている書類、また決済書類のペーパーレス化

2.スマートワークを実現するための職場環境の整備
「会議室・打合わせスペース」の設置や全館無線LANの設置そして、このワークスタイル変革の一環として、仮想デスクトップソリューションおよび、シンクライアント導入があったのです。

2012年から始まった先駆的なワークスタイル変革と仮想デスクトップの導入

この「EVOLUTION’15」に先立って、情報セキュリティ対策や生産性向上を視野に、2012年、仮想デスクトップが導入されました。
これについて、太陽生命保険株式会社 IT企画部 課長 池田 睦氏は次のように語っています。

「会社側として、生産性の低い「作業」を極力少なくし、価値のある成果やアイデアの創出、また個々の成長の促進に注力するため、それを支えるようなIT環境の実現を目指していました。同時に、グリーンIT推進のため、ペーパーレス化も併せて推進していくこととなりました。ペーパーレス化は、グリーンITを実現するとともに、無駄な紙の出力やその管理を行わないことによる生産性の向上にも貢献します。我々情報システム部門、そして、当社の情報システム子会社であり、パートナー企業でもあるT&D 情報システムは、そういった、ITを通じた生産性の向上や、グリーンITを実現する施策の一環として、仮想デスクトップ、およびシンクライアントを導入することとなったのです。」

この仮想デスクトップ導入により、同社はセキュリティを担保しつつ、データを一元管理、どこからでもデータにアクセスが可能となることにより、シームレスに業務に集中することが可能となりました。また、グリーンITや生産性向上にも貢献することとなりました。

欠かすことのできなかったシンクライアントの選択

仮想デスクトップの導入とともに、非常に重要であったのがシンクライアントの選択です。 デスクトップインフラがデータセンターに一元管理されることになっても、端末にOSやソフトウェア、データが存在する状況では、運用管理面やセキュリティ面で、大きなリスクや、コスト増に繋がる可能性があります。このため、同社とT&D情報システムは、シンクライアントの導入も検討しました。これについて、T&D情報システム株式会社 テクニカルサポート一部 IT基盤管理一課 マネージャー 谷口 暢哉 氏は次のように語っています。

「シンクライアントを選択するにあたり、さまざまなメーカーの製品を比較しました。この中で特に際立っていたのがWyse(現Dell Wyse)シンクライアントでした。電力消費の少ない点やコンパクトさなどのハードウェア面も高く評価できましたが、我々が特に高く評価したのが、独自OSである、「Wyse ThinOS」でした。7MB程度という、他とは比較にならない小さなOSサイズであり、それによって、起動スピードが10秒程度と極めて早いことに驚きました。これは大いに生産性の向上に繋がるといってよい部分であると思います。また、そのコンパクトなOSサイズにより、ファームウェアをアップデートする際にも、ネットワークに負荷を掛けることなく、極めて短時間でそれを完了することができます。

実は同じ頃、中国の開発拠点でも、さまざまなシンクライアントが試されており、やはりWyseの優位性が高く評価されていました。これらにより、Wyseシンクライアントの導入を決めました。」そして2012年に導入されたWyseシンクライアントは、極めて安定して稼働し、大きなトラブルも発生することはありませんでした。この高い評価と導入後の安定性により、2016年に予定された次期システム更改においても、シンクライアントはDell Wyseを軸に検討されることとなりました。

「EVOLUTION’15」による、新たなシステム更改

2015年に開始した「EVOLUTION’15」による新たな指針や、製品サポートの終了などにより、情報システムインフラの全面更改を迎えることとなりました。これについて、T&D情報システム株式会社 テクニカルサポート一部 IT基盤管理一課 須藤 潤 氏は次のように語ります。

「ワークスタイル変革に向けた取り組みとして、ペーパーレスに関する取組とスマートワークを実現するための職場環境の整備が掲げられました。我々、T&D情報システムは、これを実現するために、今回の情報システムインフラの更新において、新たにVMware Horizonを仮想化ソフトウェアとして導入しました。さらに、あらゆるスペースでワイヤレスネットワークにアクセスできるようにするために、会社内のあらゆる場所において、全ての端末で無線LAN利用が可能となるようにしました。また、社内において、あらゆるスペースで業務を行ったり、ドキュメント類を紙で持ち運ぶことなく会議が行なったりできるように、ノートPCを積極活用することとなりました。これに加え、よりクリーンなオフィスの実現や、一部社員におけるデュアルディスプレイを活用した業務の推進なども考慮され、新たなシンクライアントの導入がなされることとなりました。」

この結果、Dell Wyse 5040AIO一体型シンクライアントをデスクトップ端末として導入、さらにデュアルディスプレイ利用者のために、これに対応したハイエンドモデルであるDellWyse 5010TCシンクライアントが採用されました。さらに、ノートPCとして、シンクライアントとしてカスタマイズされた17インチPCが用いられることとなりました。これについて、須藤 氏は

「Dell Wyse ThinOSやDell Wyseハードウェアの優位性はもちろんですが、これまで数年に渡って利用してきた上での、その安定感への評価は非常に高く、Dell Wyseの継続した利用を念頭に検討しました。このDell Wyseシンクライアントの中で、新たに発表された一体型シンクライアントに目が行きました。実際には、関係者でさまざまな端末を並べ、その中で選択を行ったのですが、そこでも、このDell Wyse 5040AIOシンクライアントが最も良い評価となったのです。我々のワークスタイル変革の指針において、業務の効率化を行うために、業務環境においてもシンプルに、無駄を省いていくという思想がありました。実際に、太陽生命においては、机上には基本的に、端末やキーボードなどのほかには、一切物を置いたままにしない、という方針になっています。一体型端末は、ディスプレイ、シンクライアントも一体になっているため、ケーブル類も統合され、シンプルなオフィススペースを実現することが可能となります。デスクトップ環境もワイヤレスとなっているため、ケーブルでの接続は最小限となっています。一体型はこの思想に合致したモデルとして、すぐに採用が決まりました。
また、本社内にはデュアルディスプレイを活用して業務を行う社員も多数存在します。そのために、Dell Wyseのハイエンド端末を採用しました。これはデュアルディスプレイ対応のモデルであり、やはりDell Wyse ThinOSが内蔵された端末になっています。」

多くの支店への端末展開の苦労。そして今後の展開へ

この更改では、太陽生命およびT&D情報システムにおいて、アセンテックから2,595台のシンクライアント端末が新たに導入されることとなりました。スピード感のある太陽生命の意思決定やスケジューリングに対し、現場は非常にタイトなスケジュールで動くことが要求されました。

「端末の採用決定からわずかな間で太陽生命本社に対し、約1,700台のシンクライアント設置が必要となりました。この端末設置においては、Dell Wyseのディストリビュータであるアセンテック社が全面的にサポートを行ってくれました。これまでも長年に渡ってDell Wyseを扱われてきましたので、そのノウハウを活かし、非常に効率的に設置を進めてくれました。また、設置でトラブルが発生した際には、東京から、大阪の肥後橋まで技術者が駆けつけてくれ、その解決に直接当たってくれるなど、非常に柔軟な動きを見せてくれました。コスト面も含め、今回の設置作業は、アセンテック社でないと難しかっただろうと考えています。」

と、T&D情報システム株式会社 テクニカルサポート一部 IT基盤管理一課 阿久津 昌史 氏は語っています。
今後の展開については、

「今回無事に、全拠点の仮想デスクトップインフラを更改し、新たなシンクライアント端末を導入することができました。ひとまずは、これらを安定的に稼働していきたいと思います。まだ具体的ではありませんが、この仮想デスクトップインフラを活用して、災害時の対応をプランニングしたり、在宅勤務を推進したりということも、検討していけると思います。早めに次の更改の準備もしなければいけませんが、その際には、Dell Wyse ThinOSを内蔵した、大型のノートPCをぜひ採用したいですね。また、アセンテック社の技術力を大いに活かしていただき、コンサルから技術支援まで、幅広くサポートしていってほしいと思います。」(谷口氏)

120年の長い歴史と、先を行く業務改善の取り組みに加え、先進的なITインフラも融合した太陽生命は、その高い生産性で優位性ある商品を生み出し、これからもお客様の安心を支えていくことが期待されます。

お客様情報

お客様名 株式会社太陽生命保険
所在地 東京都中央区日本橋2-7-1
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