導入事例 - カカクコム様

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カカクコムがHPE ProLiantサーバーを採用し「価格.com」「食べログ」を
支えるサービス基盤のスピード、信頼性、投資対効果を追求

様々な商品・サービスを比較できる購買支援サイト「価格.com」、国内最大級のレストラン検索・予約サービス「食べログ」など――カカクコムは、生活者のニーズに応えるユニークなインターネット情報サービスを開発・提供し業界をリードし続けている。注目すべきは、「プロダクト開発のスピード」「サービスの信頼性」「投資対効果」を追求しながら独自に磨き上げてきたサービス基盤だ。ここには、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載するHPE ProLiantサーバーが採用されている。カカクコムの競合優位性と高収益を支える独自のハイブリッドクラウド環境に迫る。
「価格.com」「食べログ」を支える独自のハイブリッドクラウド環境
カカクコムが開発・提供する「価格.com」「食べログ」は、ショッピングやグルメなどの体験をより快適に、より豊かにしてくれるサービスとして私たちの暮らしに根づいている。「価格.com」はインターネットが一般化し始めた1997年5月に開設され、あらゆる商品・サービスを比較できる国内最大級の購買支援サイトへと進化を遂げた。2005年3月にサービスを開始した「食べログ」は、月間総ページビューが24億PVを突破し、月間利用者数は1億人超へと伸長を見せている*1。
同社システムプラットフォーム部 インフラ・運用チームの鈴木直人氏は次のように話す。
「カカクコムの情報サービスは、常にお客様の目線に立ちながら、専門サイトならではの信頼できる情報を提供し続けることで支持を拡大してきました。また、求人情報の一括検索サービス『求人ボックス』が、月間1億PV*2を達成するなど『価格.com』『食べログ』に続く3本目の事業の柱として成長しているほか、インキュベーションと位置づける多数のサービス群もそれぞれ好調を持続しています」
カカクコムの2025年3月期の売上は前年比17.2%増となる784億円、営業利益率は37%を超えている*3。カカクコムの多様な情報サービスが、いかに顧客である生活者のニーズを捉えその期待に応えているかを裏づける数字だ。
「そして、ビジネス成長とアクセスの増大に耐える強力なサービス基盤が、カカクコムの競合優位性を支え、高収益の一翼を担っていることは間違いありません。私たちが自ら構築・運用するオンプレミス中心のハイブリッドクラウド環境は、『プロダクト開発のスピード』『サービスの信頼性』『投資対効果』を追求しながら磨き上げてきたものです」(鈴木氏)
カカクコムの優れた顧客体験を支えるサービス基盤には、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー搭載のHPE ProLiantサーバーが採用されている。
同社システムプラットフォーム部 インフラ・運用チームの鈴木直人氏は次のように話す。
「カカクコムの情報サービスは、常にお客様の目線に立ちながら、専門サイトならではの信頼できる情報を提供し続けることで支持を拡大してきました。また、求人情報の一括検索サービス『求人ボックス』が、月間1億PV*2を達成するなど『価格.com』『食べログ』に続く3本目の事業の柱として成長しているほか、インキュベーションと位置づける多数のサービス群もそれぞれ好調を持続しています」
カカクコムの2025年3月期の売上は前年比17.2%増となる784億円、営業利益率は37%を超えている*3。カカクコムの多様な情報サービスが、いかに顧客である生活者のニーズを捉えその期待に応えているかを裏づける数字だ。
「そして、ビジネス成長とアクセスの増大に耐える強力なサービス基盤が、カカクコムの競合優位性を支え、高収益の一翼を担っていることは間違いありません。私たちが自ら構築・運用するオンプレミス中心のハイブリッドクラウド環境は、『プロダクト開発のスピード』『サービスの信頼性』『投資対効果』を追求しながら磨き上げてきたものです」(鈴木氏)
カカクコムの優れた顧客体験を支えるサービス基盤には、クラス最高水準の性能と拡張性を持つインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー搭載のHPE ProLiantサーバーが採用されている。
*1 2025年3月実績 *2 2025年3月実績 *3 2025年3月期 決算資料
カカクコムのビジネスに最適にデザインされたサービス基盤

システムプラットフォーム部
インフラ・運用チーム
チームリーダー
鈴木 直人 氏
カカクコムが提供する多様な情報サービスのうち、「価格.com」「食べログ」「求人ボックス」などの大規模なWebアプリケーションはそれぞれ専用のサービス基盤上で運用されており、規模の小さなプロダクトは統合的な仮想化基盤上に集約されている。
鈴木氏の言う「プロダクト開発のスピード」「サービスの信頼性」「投資対効果」の追求は、どのように実践されているのか。
「サイトでのユーザー体験に直結するフロントエンドは、VMwareによる仮想化環境でコンテナ/Kubernetesを利用可能にして開発や更新のスピードを高めています。これに対してバックエンドは、ベアメタルのデータベースサーバーを中心に高い可用性を備えたシステムを作り込みました。硬と軟をバランスよく組み合わせることで、ビジネス要求に応えるスピードと、サービスの高い信頼性を両立させています」(鈴木氏)
突発的な処理要求に応えるために、AWS/GCP/Azureとダイレクトに接続して必要な時にクラウドリソースを利用できるデータセンターサービスも採用しているという。まさにハイブリッドな環境だが、カカクコムのサービス基盤の中心はあくまでもオンプレミスだ。
「長年にわたり培ってきたインフラ設計・構築・運用技術にモダンなテクノロジーを採り入れながら、理想のハイブリッドクラウド環境を追求してきました。その結果、私たちのビジネスに最適にデザインされた現在のサービス基盤が実現されたのです。試算では、私たちのオンプレミス中心のサービス基盤は、パブリッククラウドに対して圧倒的と言っていいコスト優位性があります」と鈴木氏は話す。
ハイブリッドクラウド環境を安定的かつ効率良く運用していくには、高い技術力を備えたインフラチームが欠かせない。システムプラットフォーム部 ミドルウェアアーキテクトチームの橋本和樹氏は次のように話す。
「一例ですが、インフラのセットアップをスピード化するために、スクリプトによるハイパーバイザー構築の自動化や、Terraform/AnsibleなどのInfrastructure as Codeツールを利用した仮想マシンの自動プロビジョニングを工夫しています。将来的には、アプリケーション開発者が必要なインフラ環境を自分でセットアップできるような仕組みを、OSSのツールを組み合わせて実現したいと考えています」
カカクコム標準機に選ばれたHPE ProLiantサーバー

システムプラットフォーム部
ミドルウェア
アーキテクトチーム
橋本 和樹 氏
サービス基盤を構成するサーバーの選定基準にも、カカクコムならではの合理性がある。HPE ProLiantサーバーは、どのような評価を経て採用されたのか。
「大規模なプロダクトでは要件に応じてサーバーの仕様を変えることもありますが、サービス基盤全体では3つの仕様に絞り込んでいます。標準化することで『価格.com』と同様、最も有利なコストでサーバーを調達できるからです。ひとつのサービス基盤に異なるベンダーのx86サーバーが混在しても、仕様が同じであれば運用上の問題はありません」と鈴木氏は話す。
鈴木氏らがサーバー選定において最重視するポイントは「価格と納期」だ。だが、それ以前に「品質の確かさ」を求めているのは言うまでもない。
「実際にサーバー内部を目視しながら、エアフロー/排熱処理、基板や配線の設計、主要コンポーネントのメーカーなど、仕様書だけではわからない部分をしっかりと評価してきました。これに運用実績を加味してトータルに評価した結果、現時点で採用できるサーバーはHPEを含め2社に絞られています」(鈴木氏)
カカクコムをサポートしているアセンテック 営業統括本部 エンタープライズ営業部 担当部長の佐藤優氏は次のように話す。
「品質、納期、価格のすべてでカカクコム様のご要求に応えなければなりません。HPE ProLiantサーバーは品質と納期では優位性があります。さらに、HPE Renew製品が選択肢に加わったことで、価格面でもメリットをご提供できるようになりました」
鈴木氏も「これまでの実績から、HPE ProLiantサーバーが高品質で故障率が低いことはよくわかっています。よりコストメリットの高いサーバー製品の選択肢が増えたことは有難いですね」と続けた。
技術資産をフルに活用しつつモダンなテクノロジーも採用
HPE ProLiant Gen11 サーバーは、第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載し、より幅広いワークロードにより柔軟に対応している。クラウド型運用管理サービス「HPE Compute Ops Management」の提供と、セキュリティ・バイ・デザインの考え方に基づくセキュリティ機能を備えていることが大きな特徴だ。鈴木氏は次のように話す。
「これからのサービス基盤運用は、すべてを自分たちが担うのではなく、AIによる予兆検知が可能なクラウドベースの運用管理を組み合わせていくべきだろうと考えています。また、OSやミドルウェアの導入時にはプラットフォームのデジタル証明書が必須になることも想定すべきでしょう。HPE ProLiant サーバーで利用できる先進機能はこうした将来を先取りしており、私たちが参考にすべき重要な指針となるものです」
「実際に運用しているHPE ProLiantサーバーでも、メモリやRAIDコントローラーの不調が事前に通報されて、サービス影響を及ぼす前に対処できています。AIベースの高精度な予兆検知機能が使えるようになれば、運用保守の体制と対応フローをより安全かつ効率的なものにできると期待しています」と橋本氏は続けた。
カカクコムの競合優位性と高収益を支える独自のハイブリッドクラウド環境は、システムプラットフォーム部のエキスパートたちによって設計・構築・運用されているからこそ、その実力をフルに発揮できている。鈴木氏は次のように結んだ。
「スタートアップ企業とは異なり、カカクコムには長い歴史の中で磨き上げてきた技術資産があります。インフラと人材をフルに活用しつつ、モダンなテクノロジーを採り入れながら、変化の激しい市場環境の中でも着実に価値を提供し続けることが私たちの目指す姿です。サービス基盤には、更なるスピード、信頼性、投資対効果を追求していきます。アセンテックの迅速な見積・納期対応には大変感謝しており、これからも私たちのビジネスを支えるHPE ProLiantサーバーの提供とサポートを期待しています」
「これからのサービス基盤運用は、すべてを自分たちが担うのではなく、AIによる予兆検知が可能なクラウドベースの運用管理を組み合わせていくべきだろうと考えています。また、OSやミドルウェアの導入時にはプラットフォームのデジタル証明書が必須になることも想定すべきでしょう。HPE ProLiant サーバーで利用できる先進機能はこうした将来を先取りしており、私たちが参考にすべき重要な指針となるものです」
「実際に運用しているHPE ProLiantサーバーでも、メモリやRAIDコントローラーの不調が事前に通報されて、サービス影響を及ぼす前に対処できています。AIベースの高精度な予兆検知機能が使えるようになれば、運用保守の体制と対応フローをより安全かつ効率的なものにできると期待しています」と橋本氏は続けた。
カカクコムの競合優位性と高収益を支える独自のハイブリッドクラウド環境は、システムプラットフォーム部のエキスパートたちによって設計・構築・運用されているからこそ、その実力をフルに発揮できている。鈴木氏は次のように結んだ。
「スタートアップ企業とは異なり、カカクコムには長い歴史の中で磨き上げてきた技術資産があります。インフラと人材をフルに活用しつつ、モダンなテクノロジーを採り入れながら、変化の激しい市場環境の中でも着実に価値を提供し続けることが私たちの目指す姿です。サービス基盤には、更なるスピード、信頼性、投資対効果を追求していきます。アセンテックの迅速な見積・納期対応には大変感謝しており、これからも私たちのビジネスを支えるHPE ProLiantサーバーの提供とサポートを期待しています」
HPEのサーキュラーエコノミーへの取り組み
HPEは、2040年までにバリューチェーン全体で「ネットゼロ」の企業になることを掲げ、実現に向けたロードマップを公開しています。その一環として、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みを進めています。お客様が利用を終えたIT機器を買い取り、「HPEテクノロジーリニューアルセンター」を中心とする世界80以上の拠点で再生・再資源化。2022年度は、およそ360万点のIT機器を回収し、その82%にあたるサーバーとストレージの再利用を達成しています。
高品質をお約束するHPE Renew製品
HPE Renew製品は、サーキュラーエコノミーへの取り組みの一環でありながら、いわゆる再生品とは明確に区別され、HPE製品を生産する工場にて一から組み上げ製品化されたものです。1981年にドイツで誕生し、日本では1998年に提供が始まりました。現行または旧世代の製品を新品と同等の品質・保証・保守で導入できるため、長期に及ぶプロジェクトにも安心して適用いただけます。HPEは、環境問題が重要視されるはるか以前にこの取り組みを開始し、40年以上にわたりお客様のニーズにお応えしています。
HPEは、2040年までにバリューチェーン全体で「ネットゼロ」の企業になることを掲げ、実現に向けたロードマップを公開しています。その一環として、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みを進めています。お客様が利用を終えたIT機器を買い取り、「HPEテクノロジーリニューアルセンター」を中心とする世界80以上の拠点で再生・再資源化。2022年度は、およそ360万点のIT機器を回収し、その82%にあたるサーバーとストレージの再利用を達成しています。
高品質をお約束するHPE Renew製品
HPE Renew製品は、サーキュラーエコノミーへの取り組みの一環でありながら、いわゆる再生品とは明確に区別され、HPE製品を生産する工場にて一から組み上げ製品化されたものです。1981年にドイツで誕生し、日本では1998年に提供が始まりました。現行または旧世代の製品を新品と同等の品質・保証・保守で導入できるため、長期に及ぶプロジェクトにも安心して適用いただけます。HPEは、環境問題が重要視されるはるか以前にこの取り組みを開始し、40年以上にわたりお客様のニーズにお応えしています。

お客様情報
お客様名 | 株式会社カカクコム |
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所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号 デジタルゲートビル |
ビジョン | ショッピング、グルメ、仕事探し、旅行、映画、不動産、保険など、さまざまな領域において、利用者にとって有益なサービスを提供する |
