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導入事例 - BIPROGY様

140台の個人番号利用事務系PCをリモートPCアレイで集約。執務スペースの拡大とPC運用の効率化、コスト削減を実現。

導入の背景

BIPROGY株式会社では2017年からRPAを活用してきたが、既存基盤のハードウェア保守期限とWindows 11非対応という課題に直面した。2025年10月のWindows 10サポート終了を見据え、24時間365日稼働し続けるRPAの安定性を維持しつつ、データセンターへ行かずにフリーズ対応ができる遠隔保守性を備えた、次世代の専用インフラへの全面刷新を決定した。

選定理由

・Windows 11への対応と高いスペック
・クラウドや仮想マシンと比較したコスト優位性
・OSに依存しないハードウェアレベルの制御が可能

導入効果

・150台のRPA環境における安定稼働の実現
・物理的な管理負荷の軽減
・1ユーザー1カートリッジによる処理スピードの向上と障害リスクの分散

導入製品・サービス

カタログPDF


Windows 10のサポート終了を見据えた、インフラ全面刷新への決断

ロゴ BIPROGY株式会社では、2017年からRPA(Robotic Process Automation)ツールを活用した業務自動化に取り組んできました。その実行基盤として、当初は他社の高密度PCソリューションを採用し、グループ会社の保守・サポートのもと、安定した運用を続けてきました。
しかし、導入から数年が経過し、2つの大きな課題が浮上しました。一つは、採用していたハードウェアの保証が順次切れる時期に差し掛かっていたこと。そしてもう一つ、より深刻だったのが「Windows 11への対応」です。
情報システムサービス部 企画室 企画二課 熊谷様は次の様に振り返ります。
「既存の高密度PCソリューションがWindows 11をサポートしていないことが判明しました。2025年10月に予定されていたWindows 10のサポート終了を考慮すると、RPAを継続して安定稼働させるためには、インフラの全面的な刷新が不可避の状況となっていました。」
この差し迫ったデッドラインを機に、同社は次世代のRPA専用インフラの選定を開始しました。

24時間365日止まらないRPAを、いかに遠隔で管理するか

熊谷 友里 氏
BIPROGY株式会社
情報システムサービス部
企画室 企画二課
熊谷 友里 氏
刷新にあたり、同社が直面していた最大の課題は、RPA特有の運用サイクルとメンテナンス性にありました。
熊谷様は次のように話します。
「当社のRPAは、各部門の定型業務を自動化する『クライアント型RPA』として運用されています。最大の特徴は、夜間や休日を問わず24時間365日体制で処理を行い続ける点にあります。そのため、一般的なPCをオフィスのデスクに並べて稼働させるような形態では、物理的なスペースや電源、管理面で限界がありました。」
さらに、OSレベルの課題も無視できませんでした。
「Windows OSの特性上、稀に発生するフリーズは避けられません。RPAが止まることは業務の停滞を意味します。データセンターへ直接足を運ぶことなく、オフィスの自席やリモート環境から、物理的な強制再起動や電源操作ができる仕組みが、運用継続のために必須条件となっていました。」(熊谷様)

クラウド、小型PC、仮想サーバー――。コストと確実性を検証

比較検討の過程では、大きく分けて3つの代替案が検討されました。
まず検討されたのがクラウドサービスです。柔軟性は高いものの、コスト面がネックとなりました。
熊谷様は次の様に話します。
「当社のRPAは24時間フル稼働が前提です。クラウドの従量課金で月間約730時間を使い続けると、ランニングコストが膨大な額になります。試算の結果、リモートPCアレイのような『買い切り型』の資産を持つ方が、圧倒的にリーズナブルであることが分かりました。」
次に、小型PCを並べる案も浮上しました。しかし、100台を超えるPCのACアダプタや煩雑な配線を管理することは現実的ではありません。ラックマウントが困難なため、データセンターでの運用課題もありました。
最後に検討されたのがサーバー上での仮想マシン(VM)構成です。しかし、物理ハードウェアの煩雑な管理コストが懸念されました。最終的に、「1人1台(1カートリッジ1ユーザー)」という物理PCの独立性を維持できるリモートPCアレイが、最もシンプルかつ確実な選択肢であるとの結論に至りました。

評価のポイントはPC集約による集中管理と、遠隔操作可能な電源管理

佐藤 哲也 氏
BIPROGY株式会社
情報システムサービス部
企画室 シニア・スペシャリスト
佐藤 哲也 氏
様々な製品検討を経て、最終的に「リモートPCアレイ」が選定されました。選定のポイントとして、情報システムサービス部 企画室 シニア・スペシャリスト 佐藤様は以下の様に評価しました。
「各PCが1つの筐体にまとまっているため、集中して管理できることが特に大きなポイントです。また、以前利用していた製品と比較して、CPU性能が大幅に向上されました。リモートPCアレイはWindows 11を快適に動作させるのに十分なパワーを持っており、RPAの処理スピード向上も実現されました。」
また、電源管理機能の充実も大きな評価ポイントでした。
「リモートPCアレイはハードウェアレベルでの制御ができます。OSの状態に依存せずネットワーク経由で電源のON/OFFや強制再起動ができるため、万が一のフリーズ時も即座に復旧できる安心感があります。」(熊谷様)
さらに、冗長性とリスク分散の観点でもメリットがありました。リモートPCアレイは「1カートリッジ1ユーザー」で完全に独立しているため、障害の影響範囲を最小限に抑えられる点が、24時間稼働を支えるインフラとして高く評価されました。

150台のRPA環境が24時間365日安定稼働

谷 小芳 氏
BIPROGY株式会社
情報システムサービス部
企画室 企画二課
谷 小芳 氏
こうして、本番環境用として120台、検証用として30台、計150台のRPA専用PCがリモートPCアレイ上で稼働しました。
「各PCがデータセンターのラックに集約され、1つの筐体にまとまっているため、集中管理することができます。また、電源のON/OFFや強制再起動が遠隔操作で可能となっているので、物理的な管理負荷が格段に軽減されました。」
と佐藤様は満足感を示します。

導入時のアセンテックの対応について、熊谷様は次のように話します。
「導入初期、1台のデバイスでファームウェアに関連する不具合が発生した際も、アセンテックのサポートチームが迅速に対応してくれました。レスポンスが早く、技術的な裏付けを持って相談に乗っていただけたため、非常に心強かったです。」
情報システムサービス部 企画室 企画二課 谷様も、その柔軟な対応に感謝を述べます。
「検証機の貸出から本番環境の構築まで、非常にタイトなスケジュールでしたが、こちらの要望に合わせて柔軟に動いていただきました。」

最後に今後の展望について、佐藤様は次の様に語りました。
「すでに導入したカートリッジの空きが残り数台となるほど、社内からのRPA利用ニーズは高まっています。近いうちに追加増設を検討させていただきたいと思います。」
システム構成図

システム構成図

お客様情報

お客様名 BIPROGY株式会社
所在地 東京都江東区豊洲1-1-1
事業内容 クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネス、コンピュータシステムやネットワークシステムの販売・賃貸、ソフトウェアの開発・販売および各種システムサービス
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