最短ではじめるテレワークシステム3種

最短ではじめるテレワークシステム3種
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、多くの企業で実施された在宅勤務/テレワークですが、アフターコロナや感染第二波も見据え早急な働き方の変革が求められています。
しかし、ここまでテレワークシステムの導入経験のない企業は、すぐに実現できるか戸惑っていることも事実でしょう。ここでは最短かつ低コストで始められるテレワークの方法を3種類紹介します。

まずテレワークに必要なものや環境を知る

テレワークに必要なものは大きく分けて4つあります。
1. インターネット接続環境
前提としてインターネット環境が会社と自宅、両方に必要となります。
2. PC
会社で利用しているPCを社員に貸し出す方法や、個人で利用しているPCを使うなどの方法が考えられます。いずれにせよ、持ち出しできないデータの管理などを徹底する必要があります。
3. セキュリティ対策
自宅で利用している無線LAN環境に暗号化が施されていなかったり、個人PCにアンチウイルスソフトが導入されていなかったりといった状況は、情報漏えいのリスクにつながります。最低限のセキュリティ対策をおこなった上で、テレワークに臨みましょう。
4. テレワーク環境を実現するツール
詳細は後述しますが、自宅にいながら会社のPCを遠隔操作したり、仮想デスクトップを構築して操作したりするなど、さまざまなツールがあります。導入までの時間やコスト、必要な機能などを確認し、最適なものを選択しましょう。

シンプルなテレワークシステム「DaaS」

「DaaS」は、シンプルなテレワーク環境で、社員が同じ環境を利用している場合に適したシステムです。通常は、おのおののPCに個々のデータを保存して作業を行っていますが、これらをネットワーク上のサーバに格納し、個人が使用するPCにはデータを保存しません。このような方法を「仮想デスクトップ」「仮想PC」などと呼んでいます。DaaSとは、「Desktop as a Service」の略で、自社に特別なインフラを導入することなく、サービスとして「仮想デスクトップ」を利用できます。

DaaSについての解説はこちら
DaaSとは?〜いま注目のDaaS。そのメリットと選別方法〜

アセンテックの「Resalio DaaS SS」は、一般的なDaaSとは異なり、クラウド上に共有サーバや、不正侵入を防ぐセキュアゲートウェイ、仮想デスクトップ環境など、必要なイントラネットをまとめて構築可能な月額サービスです。
導入は容易で簡単に操作でき、誰でも半日程度あれば構築が可能で、導入時間やコスト面で優れています。構築後の操作も管理画面で分かりやすく、例えば、新たに仮想PCを追加する作業や、仮想PCの電源を入れる、再起動といった操作も簡単です。
2週間無料でトライアルできるので、是非お試しください。

Resalio DaaS SS

1ヶ月でできるシンプルでセキュアな「VDI(HDI方式)」

「VDI」は、DaaSと同様に、仮想デスクトップを利用してテレワークを行える仕組みです。両者の違いはデータなどを集約するサーバにあります。DaaSとは異なり、サーバやインフラを自社で独自に構築し、運用する必要があります。構築や運用、保守に手間がかかる反面、各社員や部署の要望に応じて仮想デスクトップ環境をカスタマイズしたり、業務に合わせたサーバ環境の設定を行えたりするなど、柔軟な構成が可能です。

アセンテックの「リモートPCアレイ」は、各社員が利用しているPC環境を一対一でPCカートリッジにリモートアクセスするHDI方式を採用。自社にインフラを導入するタイプのVDIとしては非常にスピーディーにテレワーク環境を作ることができます。
非常にシンプルな構成で、高度な専門知識を持っていなくても構築・運用できるため、実際の構築期間は1ヶ月程度と、短期で導入が可能です。自社内で運用できる、柔軟でセキュアな環境を素早く手に入れることができます。

リモートPCアレイ

いますぐできる「リモートデスクトップ」

DaaSやVDIといった、仮想デスクトップ環境を使わずに、いますぐ可能なテレワークの方法として「リモートデスクトップ」があります。

リモートデスクトップは、ネットワーク越しに他のPCを操作できる仕組みで、Windows 10やMacには標準搭載されているためすぐに利用できるほか、サードパーティ製のアプリケーションを導入することでも利用可能です。

導入コストはほとんど発生せず、導入も容易という特徴がありますが、一方でデメリットもいくつかあります。まず、会社のLAN環境にアクセスするため、VPN等の仕組みが必要になります。また、PCを外部から直接操作するため、パスワード管理、ネットワークのセキュリティ対策を十分におこなわないと、第三者による不正利用や情報漏えいにつながりかねません。

会社のネットワークによっては、セキュリティの観点から、リモートデスクトップの利用ができないこともあります。さらに、あくまで実際に動作しているのは会社にあるPCですので、電源の切り方や設定を間違えて自宅からの操作を受け付けなくなってしまったという場合、電源を入れるためだけに出社が必要になることもあります。

手軽に利用できるリモートデスクトップですので、利便性だけでなく、デメリットとなるセキュリティリスクや操作ミスなどを十分に理解しておく必要があります。

「DaaS」「VDI(HDI方式)」「リモートデスクトップ」それぞれの特徴

これまで紹介した「Resalio DaaS SS(DaaS)」「リモートPCアレイ(VDI(HDI方式))」「リモートデスクトップ」について、いずれもスピーディーにテレワークを開始できるシステムです。
コスト面では、標準で利用可能なリモートデスクトップが断然有利ではありますが、普段会社で利用しているPCが自宅などの外部から利用できるようになるため、当然セキュリティリスクを伴います。またリモートデスクトップのために社外からネットワーク越しにアクセスできるように設定することも、セキュリティリスクを高めることに他なりません。
DaaS VDI(HDI方式) リモートデスクトップ
コスト ほぼなし
導入期間 半日程度 1ヶ月程度 即日-1日
難易度 場合によって難あり
セキュリティ
管理性
汎用性
対応製品・サービス Resalio DaaS SS リモートPCアレイ Microsoft リモート デスクトップ
Chrome リモート デスクトップ

まとめ

需要が高まりつつあったテレワークは、いまや感染症対策に大変有効な働き方です。しかし慌てて導入しようとセキュリティをないがしろにしてはいけません。まずはリモートデスクトップでテレワークシステムの使用感を試し、自社の環境に合わせ、セキュアなDaaSやVDIの検討をおすすめします。

アセンテックでは「テレワークシステム相談窓口」を開設しました。当社の豊富なVDI構築経験を元に、テレワークシステム導入に向けた具体的なアドバイスの提供や、実際のシステム環境構築をご支援いたします。

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